それなんてエロゲ?

misaka200012006-03-17

REC(第5話)


主人公がエロゲーのアフレコをするが、恥ずかしくて上手く出来ずエロビデオを見たり、同居人に協力を仰いだりして、何とかアフレコ出来るように努力する話。


エロゲー声優の話だったので、ちょっと昔話をしてみる(1999〜2000くらいの話ね。今はどうか分かりません)
アニメでは主人公が知らない所で、マネージャーがこの仕事を取ってきたと言う風になってるけど、普通はそんなことない。
俺が下請けで仕事してた時は、よく出入りしているプロダクションのマネージャーさんに仕様書を渡し、それを踏まえてマネは、こちらには分からない独自の方法で声優さんを見繕ってきてくれます。で、そのときこちらに渡してくれるのは、声優さんの名前とその人のデモテープだけ。顔写真などはありません(別に声の仕事だから写真は要らないんだけど) デモテープには色々なパターンのボイス(大人びた声や子供風など)が入っていて、その中にはエロボイスも入っている。デモテープは本人が作るんだから、エロやる気が無ければ、エロボイスなんか入れないだろうし、そんなのにエロ仕事は回さないだろうと。
後、主人公が恥ずかしがってアフレコが進まず、その日は中止となったけど、普通はよっぽど大物じゃないと、それは無理だろうなと思った。
まず声を吹き込んだらそれで、製作の仕事は終わるわけではない。アフレコ終わったら、その声をデータ化してゲームに入れる作業がある(結構、細かい作業で面倒くさい) アフレコがずれ込めば、その後の作業もずれ込むのだから、そう簡単に後日と言うわけには行かないと思う。
まあうちの会社貧乏臭かったのかもしれない。その時はスタジオ1日しか借りなかったから、当然後日と言うわけには行かない。また1日で吹き込める量と言うのも限度があったから、プロデューサーからシナリオを作る時、1800セリフに抑えろと言われた。スタジオ1日で吹き込める量が1800セリフらしい。キャラクターが6人だとすると1人300セリフ。300というと結構多い気もするが、実はイベント発生などで喋らすとアッと言う間に足りなくなる。正直シナリオ作成時、この制限が一番きつかった。セリフを使い回ししながらも順番を入れ替えたり、声の無い男側のセリフ廻しで工夫する等、パズル的要素が多かった。


う〜ん、なんかオチがつかなくなって来た。まとめるとこの主人公は恵まれているなと。